新卒で入った会社を辞めていいものかすごく悩んでます。。。
さまざまな理由から、新卒で入った会社を辞めたいけれども
「とりあえず3年間は頑張るべき」
「新卒ブランドの価値をわかっていない!」
といった周りの声やWebサイト上の情報を見聞きし、なかなか決断できずにいる方に向けて、
実際の私自身の経験をもとに退職前に一度考えてほしいことや、やるべきこと、私の考え等を書いた記事になります。
かくいう私も、過去にまさに上記の悩みで苦しんだことがありました。
この記事の内容
- 1. 会社を辞めたい理由を深堀する
- -なぜなぜ分析
- 2. 新卒で会社を辞めるメリット
- -自分が本当にやりたいことに時間を費やすことができる
- -辞めたからには頑張ろうという確固たる決意ができる
- -自分で決断したという自信が得られる
- 3. 新卒で会社を辞めるデメリット
- -大企業の場合、新卒でないと入社の難易度が高い場合がある
- -転職の面接の際に、「またすぐ辞めるのではないか」と思われる可能性がある
- -失業手当の受給資格を得られない可能性がある
- 4. 「20代を無難に生きるな」
- 5. わたしが転職エージェントをおすすめする理由
- 6. さいごに
1.会社を辞めたい理由を深堀する
たくさんの苦労と困難を経験して(なかには軽々こなせる人もいると思いますが笑)就活を乗り越えると、
次は「新社会人としての生活ってどんなものだろう?」「憧れの社会人像のような生活が送れるのかな?」
と緊張と期待が入り混じったさまざまな感情が押し寄せてきたことと思います。
特に、入りたかった会社や憧れの会社に入れたり、希望の職種につけたりした場合には
喜びやらやる気やらで、もう胸がいっぱいになりますよね。
そんなフレッシュな気持ちもつかの間、入社してしばらくすると
「あれ?なんか思い描いていた仕事と違うな・・・」
「この会社に入って正解だったのかな・・・」
などといった思いに頭の中を占拠されている新卒の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なかには、就活のときにあんなに自己分析をしたはずなのに失敗したのかな、と自分を責めている方もいらっしゃるかもしれません。
今すぐ辞めたい!という気持ちになったときに、例えば自分を殺めてしたいたくなるほどの状況を除いて、会社を辞める決断をする前におこなってみてほしいことがあります。
それが
“なぜなぜ分析”
です。
なぜなぜ分析
なぜなぜ分析とは
ある問題とその問題に対する対策に関して、その問題を引き起こした要因(『なぜ』)を提示し、さらにその要因を引き起こした要因(『なぜ』)を提示することを繰り返すことにより、その問題への対策の効果を検証する手段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%AA%E3%81%9C%E5%88%86%E6%9E%90)
↑といった感じです。
「なぜ?」の問いかけを続けていくうちに、なぜ会社を辞めたいのか、本当の自分の気持ちにたどり着くはずです。
東洋経済ONLINEさんの記事内で、日常生活での活用方法がわかりやすく書かれています!参考になると思いますので、よかったら一度ご覧ください↓
「怒りの感情とは「トヨタ方式」で決別できる!「問題解決の手法」で怒りっぽい親から卒業」(https://toyokeizai.net/articles/-/107793?page=3)
2.新卒で会社を辞めるメリット
新卒で会社を辞める際のメリットはなんでしょうか?一例として3点挙げてみました。
自分が本当にやりたいことに時間を費やすことができる
「石の上にも三年」という言葉もありますが、この言葉が威力を発揮するのはいま取り組んでいることが
本当にその人にとって意味/意義のある時のみだと思っています。
例えば、
将来的に完全リモートワークができる仕事に就いて働く場所を問わない働き方をしたいと考えている人が、
自分の身体を現場で動かす必要がある工事の仕事をずっと続けていたとしても、永遠にその願いが叶う日はこなそうですよね。
4.今後の計画を立てる の項でも触れますが、一度きりの人生ですし、時間は無限にあるわけではないのでせっかくなら自分の目指す姿に近づくために使うことをおすすめします!
なんと、人間死に目に後悔することとして
「自分のやりたいことをやれなかった」
と挙げる人が多いそうです・・・
(参照:死ぬときに後悔すること25 著:大津 秀一)
考えさせられる内容ですよね。。
|
辞めたからには頑張ろうという確固たる決意ができる
みなさん「社内ニート」という言葉を耳にしたことはありますか?
かつては、正社員だができる仕事がなく会社の隅に追いやられた中高年の社員を指す言葉として「窓際族」と呼ばれていましたが、
最近は仕事がない、もしくは仕事があってもスキルを必要としない誰でもできる仕事しかない社員は「社内ニート」と呼ばれるようです。
全員が全員、入社当初からやる気がなかった訳ではないと思いますが、人間ぬるま湯に浸かり続けるとなかなか抜け出せない生き物です。
昔の年功序列でどうにかなっていた時代ならまだいいですが、日本以外のアジアの国々の成長も目覚ましいなか、競争力のない人材はお先真っ暗な世界が待っていそうですよね。
自分の意志で、自分の人生を変えていく、自分を成長させていくんだ
と決意した人が、今の時代かなり貴重だということは想像に容易いです。
自分で決断したという自信が得られる
前述の理由と少し似通る部分がありますが、会社を辞めて新たなチャレンジをしてみてまたどこかで困難にぶつかったとしても、
自分で自分の人生の舵を切っている人(舵を切っていると自負している人)はそう簡単にへこたれません。
このままでいいや~と現状維持を惰性で選ぶ場合と、自分の力で物事は変えられる!という自信を持っている人、どちらが人生の幕を閉じるときに後悔しないかというと、もう明らかですよね。
3.新卒で会社を辞めるデメリット
次に、新卒で会社を辞めるデメリットはどんなものがあるでしょうか。
大企業の場合、新卒でないと入社の難易度が高い場合がある
下図は2020年4月24日付の東洋経済ONLINEの記事(参照:https://toyokeizai.net/articles/-/346324
)の抜粋になります。
新卒採用占有率が90%を超える企業も多いですね。
新卒ブランドが大きな威力を発揮する企業もまだまだ健在しているようです。
転職の面接の際に、「またすぐ辞めるのではないか」と思われる可能性がある
株式会社リクルートの就職みらい研究所という組織が発行している「就職白書2020」(https://shushokumirai.recruit.co.jp/wp-content/uploads/2020/06/hakusyo2020_01-48_up-1.pdf)では、
2019年度の中途採用1人あたりの平均採用コストは103.3万円との調査結果がでています。
驚きの金額ですよね。
社員1人を採用するのにも多大な金額がかかっているため、企業側からすると
一度入社したらできるだけ長く働いてほしいと考えるのも無理はありません。
短期間での転職を繰り返すと、履歴書を見た面接官が「この人はまたすぐ辞めちゃうんじゃないか・・・」と心配に思う可能性は大いにあります。
基本手当(失業手当)の受給要件に当てはまらない可能性がある
1.ハローワークに来所し、求職の申込みを行い、就職しようとする積極的な意思があり、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、職業に就くことができない「失業の状態」にあること。
2.離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上あること。
出典:ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html
雇用保険の基本手当とは、雇用保険の被保険者であった社員が退職後、次の仕事に就くまでの一定の間受け取ることができるものです。
ただし、上記のような受給要件が定められていますので、入社12か月未満で自己都合で退職してしまうと受け取ることができません。
4.「20代を無難に生きるな」
私が好きな本のなかに、「20代を無難に生きるな」(著:永松 茂久)があります。
特に印象に残っているフレーズが
「20代のうちから流されて生きるな」
です。
こちらの本のなかで紹介されているのですが、
1950年代に活躍した、アメリカの有名なラジオスピーカー兼作家であるアール・ナイチンゲールは
「大衆はつねに間違う」
と語ったそうです。
永松氏によると、”「常識」はあくまで大衆が自分たちの意見を肯定するために生み出した便利な言葉”です。
「とりあえず3年間は頑張るべき」
「新卒ブランドの価値をわかっていない!」
と言ってくる人にもそれなりの言い分があるのでしょうが、多くの人が死に際に、自分がやりたいことをやれなかったといった後悔をしていたのもまた事実です。
前述した新卒で入った会社を辞めるメリット・デメリットなどを考慮に入れたうえで、
ぜひ”なぜなぜ分析”をおこなって自分がほんとうに望むものを知り、そのうえで今後の計画を立ててみてください。
|
5. わたしが転職エージェントをおすすめする理由
ここまでいろいろ語ってきましたが転職をする/しない、いずれにせよ一度転職エージェントに登録してみることをおすすめします。
内省することも大事ですが、転職エージェントのカウンセラーさんは転職についての豊富な知見をお持ちです。
なんといっても本当に優秀な担当者さんは、ヒアリングが上手で、自分でも気づかなかった視点や、自分の強みを見出してくれます。他人の意見に「流されない」ことは意識しつつ、第三者の客観的な意見も聞いてみてください。
わたしも実際にお世話になり、自分の仕事への向き合い方と社風が合う外資系マーケティング会社への転職を成功させることができました。
6. さいごに
さいごにどうしてもお伝えしたいのが、
誰もあなたの人生の責任を取ってくれない
ということです。
「辞めるなんてもったいなすぎる」
「長く続けないと仕事の醍醐味なんてわからない」
“あなたのためを思って”という枕詞でいろんなアドバイスがとんでくるかもしれませんが、
例えその通りにして不幸になったとしても100%自分の責任です。
自分の心の声を聴いてあげましょう。
このサイトを見てくださった皆様が、後悔しない生き方を選択して素敵な人生を歩まれることを心から祈っております!
最後までご覧いただきありがとうございました!!
コメント